0.7キロから42.195キロまで ③~決死のリレー!酸欠でもタスキをつなぐ編~
2014年7月のある日。
フルマラソン挑戦への洗礼を済ませた私と友人。ここからも二人一緒に初心者ランナーとしてドS師匠(あくまで個人の感想です)との練習を続けます。
当時、師匠のお店で開講していたマラソン入門 全3回講座。申し込み者がいれば順次開講するスタイルでした。この講座の最終回では、一人一周500メートルを走り、何人かでタスキでリレーするという駅伝方式のトレーニングをやります。
平日の午前中に開催されるこの講座。参加者が限られるのか、申込者がグループでもない限り駅伝メンバーはいつも不足。師匠は弟子たちに声をかけて集めることに。なかでも主婦枠の私たちは、誘われやすい時間帯でした。
結局、駅伝回のときばかり3回は練習に参加。5キロタイム走での強烈な洗礼を受けて以来、二人とも二度と夕方からの練習会参加のことは口にしません。師匠との練習はこの駅伝がメインでした。
長距離をゆっくり走る練習と、短距離を思いっきり早く走る練習、両方してね。という事で、500mは思いっきり早く走らなければならないのですが、
これが相当キツイ。
しかし、初心者マラソン講座を受けている人にとっては、私たちは稽古をつけてくれる兄弟子であって、早く走れて当然、胸をかしてくれる感を期待されているわけです。
師匠夫妻も、走れて当然、「さあ、練習の成果をみせてくれ」 と言わんばかりでストップウォッチをかまえています。
スタート!!二組に分かれ、競い合うことにもなるので責任重大。スタミナのない私は死にもの狂いです。3分の1くらいまでの距離はスタートダッシュ成功!ダンスは続けていたおかげか、筋力はまあまああったようです♪師匠にも珍しく 「おお!いいペース!」 とほめられます。
その後、心肺機能がついていかず失速。お腹が痛くなり始め、吐き気が。。。、
ゴール目前には恐ろしいことに酸欠で手足がしびれ始めます。。。
私は大嫌いな短距離練習ですが、驚いたことに友達はお気に入りでした。
「久しぶりに手足がしびれる感覚がいいよね♪」
ビックリ発言です。。。なんですか?その感覚!なんでも、子供の頃の鬼ごっこの感覚が蘇るんだそうです。友達は、フルマラソンに手を出そうとしただけのことがあって、私よりも走ることでの喜びの見つけ方が分かっていたんだと思います。
とにかく、なるべくラクでいたい私には理解不能の領域。なのに、目をキラキラさせて駅伝に取り組む友達に、「速く走るの嫌だわ、しびれるのキツイわ。もう嫌だわー。」と、言い出せず、何度か参加することに。
このくらい強制的にやらないと、まず自分では追い込まなかったと思うので、だらけた私の心肺機能を蘇らせるためには必要な練習だったとおもいます。さすが、ドS師匠!追い込める状況をつくってくれたことに感謝です。
次回に続きます。