０．７キロから４２．１９５キロまで～地域のみんなが応援してくれる編～ ⑤
5年前の真夏。運動不足でダラダラ主婦だった私が一念発起。フルマラソンに挑戦中の出来事です。
師匠との練習以外は、友達と私はそれぞれ自主練をしていました。夏休みの昼間は子供も家にいてジムにも行けず、かといって暑すぎて外で練習などできません。そこで、夕方から子供を連れて公園へ。因縁の一周７００メートルコースがある公園です。
人間の身体の変化は素晴らしく、練習を始めて３か月めに入ったこの頃には、毎日一周７００ｍを５周くらいはできるようになっていました。
３か月前は一周もできなかった自分がです！
誰かに褒められたり、喜ばれたりするわけではないのですが、自分の中で何かを達成する喜びというのはわかってきました。
毎日同じ時間に公園に通っていると、毎日会う知り合いもできてきます。大道芸の練習中なのか、いつも中国ゴマを投げ回しているサラリーマン姿のオジさま この方は、まるで以前から親しかったかのように毎日話しかけて下さるので私も娘も、以前から知り合いだったんだろうな、という記憶の書き換えまで起きてしまいました。大道芸オジサン、恐るべしです。
さらに、運命の再会もありました。
私の住んでいる地域は、最近国際色豊かで、娘の小学校にもいろんな人種の子達が通っています。あるとき、娘と私は大きくて肌の色が黒くて顔の濃い男性に呼び止められました。
「か～ぴちゃん♪」 ←娘のニックネーム
え？？私と娘にこんなインターナショナルな知り合いいたっけ？？
それが、いたのです！！娘がまだ３歳くらいの頃、別の公園でよく遊ばせていたときのパパ友でした。たぶん、アラブ系のお国の方だと思いますが、それ以来３年はお会いすることもなかったのに、娘の名前を憶えていてくれたことがスゴイなと。なんだか嬉しくて、感動の再会でした。
その公園では毎日夕方からアラブ系の方々が集まって談話を楽しんでいるようです。あるときは、頭から鮮やかなピンクの布を被ったアラブ系の女性に、
「いつもよく走るね☆えらいねぇ。」と声をかけてもらったこともあります。なぜか国際的に努力が認められた感じ♪
ありがとうございます。テンションが上がります♪
フロム ジャパンも負けてはいません。毎日決まった時間に集まって歩いていて、挨拶をかわすようになった近所のおばあちゃまたち。毎日かかさず続けてることがスゴイと思います。
いつぞやは、通りすがりのおじいちゃんにえらく娘をほめてもらいました。
「こどもは運動させないかん！あの娘くらい走れたら立派なもんだわ！」と、公園の丘を駆け下りていた娘を大絶賛。
そうですよね！やっぱり運動大事ですよね！
こんな感じで、たくさんの人に声をかけていただき、真夏の練習は毎日楽しく続けることができました。
つきあってくれた娘にも感謝です♪
次回につづきます。
