子どもたちの「体験格差解消プロジェクト」を応援し、大人も子ども一緒にワクワクするような体験を増やしたい
子育てが趣味のママブロガーです。
子育てについては、
人から見たら若干狂気じみた熱心さで
研究と実証を楽しく続けてます w
そんな私ですが、
子育てについて家族や人に語るときに、
上手く言語化できなかったことがあったんです。
それが一気に解決する言葉と出会いました。
「体験格差」
昨今「親ガチャ」と呼ばれる言葉が流行っていますが、
まさに親という環境によって子どもに格差ができてしまいます。
今のところ「親ガチャに外れた」とは貧困や病など、
目に見える形で不利な家庭に育ったということだと思いますが、
「体験格差」は、一見不利な家庭ではなくても起こり得ます。
家庭が経済的に豊かである、ないに関わらず、
「体験格差」は起こるのです。
今までそこをうまく言語化できずに悔しい思いをしました。
これからはもっと専門家による研究が進み、
データ的にも「体験」がいかに子どもの成長に影響を与えるかが
証明されてくるはず。
長年の子育て探求と実証から、
これからの子育てには特に
「モノより思い出」
「知識より体験」
これが大事!
この結論に行き着いた私としては、
子育てのスペリャリストたちによる取り組み。
この「体験格差解消プロジェクト」を応援していきたいです。
https://experience-gap.studio.site
もくじ
「体験格差」とは何か
子どもたちが学校以外で体験すること。
旅行やお出かけ、スポーツや習いごと。
これらの体験が多いか少ないかによる、
子どもたちへの影響です。
例えば夏休み明け、
お友達は海へ旅行へ行った、
山でキャンプをした、
おばあちゃんの家に泊まりに行った。
そんな話題になる中で、
どこへも行けず、
40日間ずっと学童にいる子もいます。
私がサザエさんを毎週見ていた頃は
カツオやワカメが必死で夏休みの宿題で
絵日記を書いていました。
現在学校に通う我が子は
学校から書いてくるように言われたことは一度もありません。
今や家庭での体験を学校で発表することは、
そのくらいデリケートなことなのだと思います。
旅行やテーマパークに行くとかでなくても、
近所の公園で虫取りをした、
庭先でボール遊びをした。
そんな体験でも十分なんです。
要は、親がどのくらい子どもの体験に時間をかけているか。
愛情を持って、子どもに接する時間をかけているか。
近所を一緒に散歩して、
咲いている花の名前を教えるでもいいし、
おうちのキッチンで一緒に料理をする、
クッキーを焼いてみる。
そんな小さな体験でも、
その時に見たもの、聞いたもの、感じたこと
などが子どもの心の中に積み重なることによって、
豊かな心というものができ、
自立していく時、
辛い時の支えになるのだと思います。
そんな体験が少ない状態で育った子どもたちはどうなるか?
「どうせ自分なんか」
何でも諦めるのが当たり前になり、
早くも人生を諦めてしまうようになるのだそうです。
こんなふうに、
自分や社会を諦めてしまっている状態で、
希望を持って生きていくことなんてできません。
「現代は、夢や希望を持っている子が少ない。」
そんなふうに言われてしまうこともありますが、
根本はこの「体験」の少なさによる
自信のなさからくるのではないでしょうか。
子育ての目的
私の子育ての目的は、子どもの自立です。
精神的にも経済的にも自立して、
どんな世の中になっても
逞しく生き抜く自信と力を持った子。
そんな子になってくれれば、
言うことありませんが、
「勉強していい大学に入り、大きな会社に入れば安泰」
といった決まった道があった一昔前と違い、
変化の激しい現代では
簡単ではないことだと思っています。
それでも逞しく生きて行ってもらわないと困ります。
そんな子になってもらうには、
親として何を与えたらいいか?
それを必死で学んで考えた結果、
親子で試行錯誤しながら
体感としても手応えをを感じられるのが、
「体験学習」だったんです。
遊びやゲームの時間。
映画や旅行、外食などの非日常的な体験。
家庭で祝う季節の行事、
ご近所で行われる行事やボランティアへの参加。
習いごとやスポーツ。
学校で習う学習ももちろん大事、
成績も大事ですが、
その他の活動。
人によっては、
一見無駄、贅沢に思える体験のためのお金、
親子で一緒に費やす時間が、
子どもの心を豊かにし、
学習や生きることへの意欲につながるのではないか。
今まで、頭ではわかっていて、
実際に我が子の成長を通して実感してきたのですが
上手く人に言葉で伝えることができなかったんです。
勉強は辛く苦しいものじゃない
学校の成績よりも、
習いごとや人とのコミュニケーションなどに力を入れている
私たち親子の様子を見ている人から、
「自分の好きなことばかりやって、
辛いことから逃げているだけだ」
と、言われました。
その方の仰る
辛いこと=勉強のようなので、
少し違和感は感じつつ、
学校の成績を上げるための勉強の他に、
「体験学習」の重要性を上手く伝えることができませんでした。
我が子は「体験」から様々なことを勉強しています。
そしてその勉強は、楽しんだり、
時間を忘れるほど没頭したりするものです。
例えば、彼女の得意なピアノ。
コンクールに挑戦するとなれば、
弾く曲を理解をするために作曲家について調べます。
この曲はショパンが何歳の時に作曲し、
その頃どこでどんな生活をしていたのか。
何を思って作曲したのか。
彼の生まれ故郷のポーランドはどんな国か。
内戦が続く故郷に家族を置いて
パリに移り住んだ時にどんな思いだったか。
中学で世界史は習いませんが、
200年くらい前のヨーロッパの歴史や文化、
それらに興味を持って自ら学ぶことができます。
ピアノのコンクール出場体験から得られる学びは、
このようにピアノを上手に弾くテクニックだけではありません。
素敵な曲を演奏したいと思うがゆえに、
すでに亡くなってしまった作曲家たちの気持ち
を理解したくて想像力を働かせたり、
今まで名前も聞いたことがなかった国に興味を持ち、
行ってみたいという夢を持ったりするようになるのです。
どれだけ時間を費やして学び、必死に練習をしても、
本番のピアノ演奏は一発勝負です。
時には失敗したり、
結果が出ずに悲しい思いをすることもあります。
本気で挑戦し、
思うような結果が出なかった時は
辛さもあるでしょうが、
娘はめげずに挑戦を続けていきます。
「体験」から学ぶことも、
決して好きなことばかりやって楽ではありませんが、
本人が自ら進んで学んでいけるという点で、
ある意味学校の勉強よりも大事だと思っています。
「辛いことでも逃げずに取り組んで、
受験という壁を乗り越えないとろくな大人にならない。」
学校の勉強を一番に優先させる理由を
こう考える方も多いと思いますが、
学ぶためには必ずしも辛いことをを押し付けるのではなく、
好きな習いごとや課外学習の体験からでも
学べるということは、
理解していただきたいと思います。
体験から学ぶことで余裕や自信を得る
体験から実感として積み上がっていく勉強では、
その子の心に余裕や自信をもたらしてくれると思います。
今、自分の学校生活を思い返して
「あの時の自分は、
あれだけ頑張ることができたんだから大丈夫」
勉強や部活動に頑張って取り組んだ経験が
自分の自信に繋がっていると感じます。
また、過去の楽しかった体験からも、
今の自分を支える大きなものを得られています。
「あの時に家族で行ったハワイは素晴らしかったな。
いつか母親も連れて行ってあげたいな。
またみんなで行けるように頑張って仕事しないとな。」
こんなふうに、
過去の素晴らしい体験は、
私にとって生きる希望や目標になり、
頑張って働く理由にもなります。
大人になっても、
プレゼンや営業先へ出向くなど、
初めて行う体験というのはあると思います。
その時に感じる緊張や不安を思い出してください。
体験の少ない子どもは、
この緊張や不安を感じる瞬間が多く、
ずっと続くのです。
例えば、ある子にとっては、
当たり前のように経験していることが、
ある子にとっては始めての経験。
始めていく場所に来て、
この振る舞いで正解なのだろうか、
ここに居ていいのだろうか。
自分の中に積み上がった経験や自信がない子が、
周りの目を気にして何もできなくなったり、
悪い人に騙されてしまうのも当然のような気がします。
感覚的にこの人が言っていることは
正しいのか間違っているのか、
信じていいのか悪いのか。
ものすごく知識がある人でも、
カルト教団にハマってしまうということが
問題になったことがありますが、
自分の中にやっていいことと悪いこと、
などの判断基準を持つには、
たくさんの人と触れ合って、
色んな感情を味わうという
体験が必要なのではないかと思うのです。
社会全体で豊かな心を持った子どもを育てることが、自分たちの豊かさや安全につながる
私はたまたま子どもを持つという機会を得ましたが、
友達でも子どものいない人は多いです。
友達とはいえ、
見ている社会は全く違うようで、
寂しく感じることがあります。
「子どものいない私たちには、
子育て対策なんて関係ない」
本当にそうでしょうか?
少子化が進み、日本経済が立ち行かないと、
年金制度が危ないこともわかっている。
無気力で貧しい子どもが増えたら、
治安が悪くなり、自分たちも困る。
そんなことは想像がつきそうなのに、
なぜ政府が子育てにかけるお金を増やそうとすると、
他人事になって反感を持ってしまうのか?
それは、子どもたちと関わる時間が少ないからだと思います。
仕事柄子どもたちと関わることが多い人は、
自分に子どもがいなくても、
子どもの教育にかける意識が高く保たれます。
では、自分の子どもがいない40代、
50代以上はどうなっていくのか。
若い頃はそれなりに子どもと関われることもあるのです。
友達の子どもや親戚の子ども。
無邪気な子どもたちを見ていると、
何かしら思うことも出てくると思います。
でも、40代、50代以上になれば
友達の子も親戚の子もすでに大人。
小さい子どもと関わる機会がないのは当然です。
そんな世代が中心となり、
世の中を動かしているのですから、
「子どもの体験格差解消プロジェクト」なんて、
興味を持つ人は少ないと思います。
それでも私は、
子育てに真剣に向き合ってきた母親として、
いわば子育てのプロとして、
この記事を書きたいと思いました。
どんどん衰えていくだけの自分の未来よりも、
まだまだ伸び代がある子どもたちの未来を
考えていた方が楽しいからです。
これからは、
自分の子どもかそうでないかに関わらず、
たくさんの人が子どもたちの成長に興味を持ち、
何かしらの関わり合いを持つようにしていけたらと思います。
そんな社会が多くの人の心豊かにしていくのではないかと
ワクワクしているところです。
この記事を読んで、
同じように思っていただける方がいらしたら嬉しいです。
子どもたちと自分の未来のために、
少しでもいい体験を一緒にしていきましょう☆
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
少しでも共感していただける部分がありましたら、
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