バレエは習うべき?
バレエを習えばダンスがうまくなる?
小学生の時にマイケルジャクソンにハマって以来、
「どうすればダンスがうまくなるか?」というのを軸に生きてきました。
マイケルの踊っているダンスが何のジャンルなのかわからなかったので(笑)、
色々なジャンルに手を出しました。バレエもその一つです。
ただ、バレエは子供の頃からやっていないとムリだとか、
超人並みの柔軟性がいるだとか変な思い込みがあって私には敷居が高いものでした。
今でこそ 「おとなからのバレエ」 という言葉もあるくらいで、
「ミセスでもいくつでも、始めたい時に始めればいいのよ、オホホ」といった気楽な世の中になりました。
が、私が子どもの頃は、お金持ちのお嬢様が子どものころから習うもの、
といった感覚が残っていたのでお嬢様でなかった自分は子どもの頃から習うチャンスを与えられず、ひがんでいたのかもしれません(笑)
自分で稼いだお金で、ダンスやバレエが自由に習えるようになり、
とくにジャズダンスなどはバレエの基礎があった方が上手になれる!と考えてバレエを習いに行きました。
が、何度やっても挫折します。。。
すこし通ってみると、バレエ教室、恐るべしなのです。
地域性もあるのかもしれませんが、一度その教室に所属すると他の教室の先生に習ってはいけないだとか。
大人でもレッスン中はレオタードとタイツしか着てはいけない、というおぞましいきまりのある教室もありました。
それなりの露出が許されるくらい若かったとはいえ、
スラッとしたバレリーナ体型から程遠い、ムチムチと健康的なバディな私には、
毎レッスン鏡の中の自分をみるのはただの拷問。バレエを純粋に楽しむ余裕はありません。
でも、やっていくうちに痩せるかもしれない!
当時、地元では有名な教室だから通ってみたいと我慢していました。
が、ついに拷問に耐えきれなくなる極めつけの一言。
「君はバレエをやっているのになんでそんな体型なんだ?レオタードが似合わないじゃないか。もう少し痩せなさい。」
ふだんはめったにレッスンに来ない大先生(当時60代くらいの男性)からの一言でした。
うるさい!大体なんでプロのバレリーナ目指してるわけでもないのにレオタードしか着たらダメなんだ?
エロじじい!と思って辞めました(笑)
さらにバーレッスンなど、決められた動きの繰り返しばかりでいつも同じ、飽きてしまいます。
ちょっと習ったからといって、優雅に踊れるようになりません。
私には向かない!
レオタードを着なくても済むし、ジャズやヒップホップ、ハウスなど楽しそうな方へ流れていました。
やがて、子どもが生まれダンスをあきらめかけていたころ、赤ちゃん連れで参加できるバレエ教室が近所にあることを発見!
生後9か月の娘を背負い、バレエのレッスンを始めました。
そこはもちろんレオタードじゃなくてもOKです。
それでもやはり、バレエにはハマることができずにいました。それなのに!
ダンスは嫌!バレエがいい!
娘が4歳になったので、当時自分が習っていたジャズダンスの教室に入れようと体験レッスンに連れていきます。
ところが、まったく乗り気じゃありません。。。ここで一緒に習えば、発表会とか何かとラクだし、いい先生なのに。。。
そこで、そのうちダンスを始めることになっても役にたつだろうと思い、バレエ教室はどう?と連れていってみました。
私の子だから、きっとバレエには興味ないだろうと思っていたのです。
ところが!今度は目をキラキラさせて、バレエがいい!コレがいい!と言うのです。
この時もまだ勝手な思い込みでどうせ続かないだろうと、
専門的にバレエを教えてくれる先生を探すわけではなく
お値段手頃にお気軽に子どもにバレエを教えてくれるところに通わせてしまいました。
が、完全に私の思い違いでした。
我が子は私と違い、バレエが大好き。練習は絶対休みません。
今では教室も変え、コンクールに挑戦するようになりました。
どの世界でもそうですが上には上がいるものです。
もっと上を目指したいと、本人が本気で思い、いい環境に出会うという運がない限り、習い事が職業として続けていけるレベルになるのは難しいのだろうなと思います。
ただ、自分がそうだったように、なにか好きなことに打ち込んでいれば余計なことに悩まないようになり、
結果、こころが平和で楽しく過ごせるような気がします。
娘もバレエとピアノで忙しいですが、いつもニコニコと朗らかです。
万が一、彼女がバレエで世に出ることになったら、
「母の背中で9か月のころからバレエのレッスンをしていた」
というエピソードが生きるかな?と親バカ的には楽しみにしています。