「ピアノ習ってます」を武器にするために
子どもの頭が良くなる習い事No.1のピアノ。
習い事として、一度は検討されるのご家庭も多いと思います。
それゆえか
「小さい頃は習っていたよ」と一番多く言われるのもピアノ。
でも、実際は大人になった自分の回りに
「ピアノが弾ける人」
「ピアノを職業としている人」
は少ない人も多いのではないでしょうか。
ということは、
「ピアノ習ってます」を武器に生き抜いている人は、
実際には少ない。
それなのに、どうして親は子どもにピアノを習わせたがるのか?
ピアノを習うことで本当に頭がよくなったり、
その子にとってプラスになるようなことが起こるのだろうか?
そう思っている方のために、
現在ピアノ習わせ歴14年の母目線で書けることを
お伝えしていこうと思います。
「ピアノが得意」と自他ともに認められる娘
まずは現在の娘の状態から。
1歳からヤマハ音楽教室に通い、5歳から個人のピアノ教室に移りました。
コツコツと練習しなければならないことも、
人前で弾く時の緊張感も含めて彼女に向いていたらしく、
14歳になる現在まで楽しく続けております。
いい先生と巡り会えたこともピアノを続けられる大きな理由です。
今でも先生のレッスンを毎回楽しみにしており、
絶対に辞めたくないと言ってます。
それぞれの子どものペースに合う素敵な先生を選ぶことも、
ピアノを習い続けられるポイントかなと思います。
大好きな先生に褒められたい、もっとピアノが上手くなりたい!
いつしか親は黙っていても、
自ら何時間も練習するようになった娘。
その甲斐あって、中学生という何かと難しい年頃ですが、
堂々と「ピアノが得意です」と人前で言えるようになりました。
学校でピアノの伴奏をする機会には選ばれるように努力し、
先日もオーディションで大きな機会を勝ち取ってくるまでに。
正直、母親としてはこれだけでピアノを習わせてよかったと満足しています。
それは、
「ピアノが弾けるというだけで自分に自信が持てること」
このことがどれだけ彼女の人生に光をもたらすか。
先行き不安な世の中ですが、この自信がある限り、
なんとか生きて行ってくれるんじゃないか?
と希望が持てるのです。
ピアノを習うと頭が良くなるのか?
両親ともに文系だったため、
「ピアノを習うと理数系に強くなる」
という情報に密かに期待していました。
しかし、世の中そんな甘いものではありません。
娘は小学2年の時、
すでに「算数が得意ではない」と思っていたそうです。
トンビは鷹を産めず、やはりトンビだったのです。
もちろん、母も気づいていました。
「アレ?ピアノは上手くなっていくのに、どうして?」
しかし、一度思い込んだものは諦めきれないらしく、
もしかしたらこの先数字も得意になっていくかも知れない!
と、根拠のない希望を胸に見守りました。
ピアノの練習が忙しくて、
学校の勉強は家ではほとんどせずに小学校生活を過ごさせました。
この時の決断は娘にとって良かったのか悪かったのか。
結局、中学に入った今では深刻に数学に苦しめられています。。。
もしかすると、あの時にピアノよりも公文などを習わせた方が、
成績は良くなったと思います。
娘はもとよりマジメにコツコツとやれる性分なので、
公文式であればやり遂げたはず。
そうすれば、今よりも学校の成績は良くなったんじゃないかな、と。
ただし、本当にそれで頭がよくなったのかは疑問です。
頭が良いの定義は色々あると思いますが、
最近よく言われる学校の成績で測れない部分の頭の良さ。
非認知能力と呼ばれる能力。
コミュニケーション能力や、
物事に対する取り組み方、
日常に現れる行動に関しての頭の良さ。
いわゆる自頭が良くなったと感じるのは、
うちにとってはピアノ教室のおかげだと思っています。
とくに思うのは、
娘のコミュニケーション能力は驚くべきほど高いです。
たとえば、娘の友達に人としゃべらない子がいます。
私なら、しゃべらない彼女とコミュニケーションを取るために
苦労しそうだと引いてしまいそうですが、娘は違います。
ピアノで培ったのか「音を感じ取る」という能力を使って、
お友達の表情や行動から言いたいことが聴こえるのだそうです。
今は大きくなった分霊性が薄れてきたように感じますが、
幼い頃の娘たちの姿を見ていると、
本来のコミュニケーションはお互いを感じ合う、
心でつながり合うってことなんだろうな、と。
意識せずとも自然に
スピリチュアルなことを感じることも多々ありました。
こんなふうに、
言葉に頼らずとも人やモノとコミュニケーションを取れる娘。
自頭がいいの解釈も人それぞれだと思いますが、
少なくとも私は自分の知らない世界と繋がれる
彼女は頭がいいと思ってしまいます。
これもピアノを頑張って習ってきたおかげだと満足しています。
うちは違いましたが、
ピアノと学業を両立させている人の記事が詳しく載っているこの本もおすすめです。
AI時代最強の子育て戦略 「ピアノ習ってます」は武器になる
https://mamateki-potentialite.com/pianonarattemasu%E3%80%80/
ピアノを習い続けるには?
上手くピアノが弾けるからといって、
学校生活の中であまり役に立つことはない。
ピアノを練習する時間があったら、
勉強してくれた方がいい。
そんな考え方から、
大きくなるとピアノ教室をやめていく子どもがたくさんいます。
ピアノに興味が持てない子、
嫌で嫌で仕方がない子もいますから、
その時はすぐにやめた方がいいと思いますが、
ピアノは別に嫌いじゃない、
むしろ好きという子も中学入学を機にやめていく子が多いです。
本格的に塾通いに専念し、学業と部活の両立を目指すためです。
我が家ももちろん悩みました。
いくらピアノが得意だとはいえ、
将来ピアノで食べていくには難しい。
ましてや数学を筆頭に成績の芳しくない我が子。
ピアノをやっている暇なんてなく、
塾に通わせないと、
高校受験すらままならないのではないか?
こんなふうに考えたことも。
もちろん周りの人たちの声も同じです。
「まだ習い事なんてしているの?どの塾に行くか決めた?」
中学校の入学式で久しぶりに会ったママ友からの
第一声がこれでした。
小さい頃は、お互いの子どもの習い事について話したり、
発表会も楽しみに観に行きあっていたママ友たちだけに、
かなりショックでした。
ピアノが少しくらい上手く弾けても、
将来になんの意味もない。
やっぱりそう思っている人が大半なんだ、と。
塾にも通わせないで、
好きなピアノばかりさせている自分を、
ダメ母として見る人もいるのではないか?
そう思った瞬間、なぜか恐くなりました。
娘の学校の先生にも、そう思われているのかも知れない。
面談の日が少し憂鬱だったことを思い出します。
ところが。。。
学力重視だった時代は確実に変わっているのか、
娘の日頃の行いがよかったせいか、
イマイチな成績のことはさておき、
いかに娘がクラスの中で頑張っているかを褒められました。
誰のことも理解しようと自分から話しかけたり、
合唱コンクールで伴奏者として
みんなをまとめようとする姿勢が評価されたのです。
そんな話で面談が終わってしまいそうだったので、
自分から「成績の方はもう少し頑張るように伝えます」
と、申告して帰ってきました 笑
そんな感じで、本人は知らないうちに
「中学生になったのに勉強ができないからピアノを習うのをやめさせる危機」
を乗り越えたのでした。
「ピアノが弾ける」を将来に役立てるために
人前でピアノを弾くことが大好きな娘が憧れるのは、
やっぱりピアニストです。
でも、世の中そんなに甘くないこともわかってくる年頃になりました。
母としては、
本当にその覚悟があるのなら協力したいとは思いますが、
普通の家庭であるため、
できることはものすごく限られてます。
どんなに実力があったとしても、
ピアニストとして生計をたてていけるのは一握り。
有名な音大を出て留学までしたとしても、
活躍できる人は限られています。
「そんな夢みたいな賭けは最初からするもんじゃない」
「うちレベルの子どもがなれるわけがない」
一昔前の親である自分の親や親戚たちからは、
当然のようにこう言われます。
勉強させて高校、大学と出て就職させるのが、
まっとうな親として務め。
私もこの教えのなかで長年生きてきたので、
本当はこちらの道を選んだ方が楽。
ママ友たちとも話が合うようになるし、
塾なら家の目の前にあるから送り迎えもしなくていいし。
ピアノなんてやめさせて、
勉強に専念させたほうが親としては楽になれる。
そう、わかっちゃいるのだけど。。。
娘のピアノを聴いていると、
やっぱり希望を持つことをやめられないんです。
一昔前はそうだったかも知れないけど、
今はYouTubeやSNSもあるのだから、
娘の演奏をたくさんの人に聴いてもらえる機会があるかも知れない。
娘の大好きなピアノの先生のように、
子どもたちにピアノを教えていくという道もあるかも知れない。
音楽療法やカウンセラーとして、
ピアノの演奏を通して、
傷ついている人を癒す道もあるかも知れない。
老人ホームや保育園に演奏をしにいって、
少しでも人を感動させることができるかも知れない。
このままピアノを続けることで、
いずれは音楽の力を借りて、
自分の人生をより良いものに切り開いていってくれるのではないか。
娘に対する親の希望。
その希望が捨てられない限り、
我が家の「ピアノ習ってます」は続くと思います。
、
「ピアノ習ってます」で人生を切り開く人が増えますように。
願わくば我が子もその一人になれますように。
親の野望はどこまでも燃え続けるのでした。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
この記事を書くきっかけになった本。
「ピアノ習ってます」は武器になる 大内孝夫 著
AI時代最強の子育て戦略 「ピアノ習ってます」は武器になる
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