たった30分のレッスンで、ピアノが驚くほど上達する方法
コンクールに挑戦することで、ピアノの上達へのモチベーションを維持
今週末に行われるピアノのコンクールに向けて、娘は平均して毎日1時間ほどの練習をしています。
平日は学校や他の習い事で忙しくて練習できない日もあるので、時間の取れるときは長めに。
ほっておいても喜んで何時間も練習するような天才肌の子と違い、
1時間もピアノを弾くと「手が疲れた。指が痛い」と言い出す普通の子?
なのでそれ以上集中してやることは難しいです。
レッスン後、新たな発見を喜ぶ娘。それをみて驚く親。
コンクールのための練習として、先生がホールでレッスンするという機会を作ってくださいました。
ひとり30分の短い時間ですが、本番の響きに近いホールで練習することは大切。
ホールでのグランドピアノの響きを確認することが大切だと先生は仰います。
言われてみればその通りでした。
素人の親が聞いても、毎日家で聞いている曲が違って全然違って聞こえます。
狭い家で聞く音と、広くて天井の高いホールで聞く音は全く違います。
どのくらいの力で弾いたらいいのか、どのくらいペダルを踏めばいいのか実感するのに必要な練習でした。
さらに今回はいつもはできないこと、同じ曲でコンクールに挑戦する同じ年の女の子と交互にレッスンをするということも行いました。
同じ部分を弾いているのに、それぞれ先生に注意されるところは違っていたり、同じだったり。
お互いに、相手の演奏がどう聴こえているのか、先生が何を注意しているのかがよくわかったのだと思います。
レッスン後、娘がいつもよりさっぱりとした口調で言いました。
どこが違うかよくわかったわ。もう弾けるよ。
娘が言っているのは先生に今日も直された部分。
私は驚きました。「そこ、私もいつも注意してたよね。。。」
前回のレッスンでも先生に注意され、家で練習するときも同じように私が何度も注意。
親や先生がいくらわかるように説明したと思っていても、娘が本当にわからなければ意味がない。
本当の意味でわかる、というのは、自分で違いに気づくってことなんだなぁと、
つまり、腑に落ちる です。
娘の言った通り、何度家で練習しても同じようにしか弾けなかったところが、
次の日の練習では先生がおっしゃるように弾けるようになっていました。
最近やっと気づいて大興奮だった脳の使いかたの重要性。
脳が変化すると行動も進化する瞬間を見た思いです。
娘は、できなかったのではなく、違いに気づかなかっただけなのです。
先生にいくら注意されても、娘の頭のなかではできていた。
これ以上の演奏はないと思っていただけで、これ以上の演奏があることに気づいただけ。
気づいた地点から、練習は一度もしていませんが次の日にはできるようになっていました。
本当に不思議ですが親としてはラクな成長です。
いままでの練習はいったいなんだったの?と思うこともありますが、それも必要な時間。
色々なパーツを集めないと脳は変われないとのことなので、パーツ集めに必要な時間だったと思えばいいのかもしれません。
やはり実際に指を動かす練習がなければいざというとき思い通りに動かせませんから。
新たな違いに気づかせるための工夫
子どもに教えるときに一番大事なことだと改めて思いました。
そのためには大人も準備が大変ですが、それさえできれば何度も注意してイライラしなくても、子どもはすんなり成長していってくれます。
ひとりひとり、その子に新たな気づきを与えるためのレッスンをしてくださるから短い時間でも子どもが上達する。
今までまるで魔法のように感じていたピアノの先生のすごいところ。
魔法のヒミツがようやくわかってきたような気がします。
いつも尊敬、感謝感謝です。